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土地活用として自動販売機の設置を考えてみよう

公開日:2024/01/23

土地活用というと、建物を建てて貸すイメージがあります。

たしかにある程度の規模以上なら、建物を建てたほうが収益性は高まるでしょう。

ただ、建物が建てられないほどの敷地にも土地活用のニーズはあります。

そんな狭小地の土地活用策のひとつが自動販売機の設置です。

道を歩けば、あちこちにある自動販売機。

今回は投資としての自動販売機の設置を考えてみます。

 

自動販売機の2つの設置方法

自動販売機の設置方法には大きく分けて2種類があります。

主な違いは初期費用、維持管理費、手間などです。

アパートなどの不動産投資に置き換えて考えると、建物管理会社に委託するか、一部を自主管理するかの違いとなります。

フルオペレーションとセミオペレーションの違いを中心に解説しましょう。

フルオペレーション

フルオペレーションとは、ほとんどのことを管理会社が行なってくれる設置方法です。

在庫管理や商品の補充、売り上げの計算など自動販売機の設置や運営に関わることはほぼやってくれます。

自動販売機の設置費用もほとんどかからないのが特徴です。

オーナーは、売り上げに応じた収入を受け取ります。

フルオペレーションは業務のほとんどを委託するため、オーナーの手取りは少なくなる場合があります。

セミオペレーション

フルオペレーションに対してセミオペレーションは一部の業務をオーナーが行なう方法です。

セミオペレーションはフルオペレーションに近いものから、ほとんど自主管理のものまで多岐にわたります。

設置費用がかかるもの、在庫管理を自分で行うもの、業者に支払う委託料も契約内容によって複雑です。

セミオペレーションはやり方や立地条件によっては、かなりの収益をあげることもできます。

 

自動販売機で土地活用するメリット

道路わきや建物のちょっとしたスペースにもある自動販売機。

これらはサービスとして置いてある場合もありますが、投資として土地活用をしている場合もあります。

世界的にも設置数が多いといわれる日本の自動販売機。

投資対象としてどんなメリットがあるのか考えてみましょう。

限られたスペースでも活用できる

自動販売機の幅は、一台あたり1.0mから1.5m程度

小型のものならもっと狭いものもあります。

奥行も最近はスリムなものが登場しました。

そうなると1㎡ほどの土地があれば自動販売機を設置できます。

これほど狭い敷地でもできる投資は自動販売機の設置くらいでしょう。

狭い敷地や敷地の片隅でもできる投資が自動販売機の設置なのです。

手間がかからない

「自動」というくらいなので自動販売機の運営に手間はほとんどかかりません。

先ほどご紹介したフルオペレーションなら、自身が自動販売機に手を触れずとも投資を続けることも可能です。

借主、建物管理会社といった関係者が多い建物投資に比べて、関わる人も少なく済み、簡単に投資ができます。

初期費用が安い

初期投資もかかりません。

自動販売機自体は1台あたり数十万円するもの。

ですが、先ほどのフルオペレーションの場合だと、購入は一般的ではありません。

セミオペレーションでも契約によっては、ほとんどが貸与、リースです。

そうなるとレンタル代やリース料がかかるものの、購入よりもずっと安くできます。

初期費用がかからず、手軽に始められるのも自動販売機設置の魅力です。

 

自動販売機で土地活用するデメリット

手軽に始められ、初期費用も安い自動販売機の設置。

メリットも多いのですが、デメリットがないわけではありません。

お手軽に始められるものの、高い収益は望めず、売り上げは立地条件に左右されます。

営業努力もあまりなじみません。

コンビニや他の自動販売機は競合するライバルです。

こうした自動販売機設置のデメリットがどのあたりにあるのか、みていきましょう。

立地条件に大きく左右される

自動販売機の売上は立地条件に大きく左右されます

駅前などの人通りの多い場所なら収益が期待できるでしょう。

その一方で人通りや車通りが少ない場所では高い収益は期待できません。

営業努力よりも立地条件のほうが影響は大きいのです。

競合相手も多くあります。

コンビニエンスストアや他の自動販売機がライバルです。

利益が少ない

自動販売機1台あたりの収益は1月で数千円から数万円。

先ほどお話ししたように、立地条件や競合相手の有無によって収益に幅があるのです。

場所がよければまずまずの収益を得られます。

反対に場所がよくないと電気代や自動販売機のリース料などを考慮すると収益が上がらない場合もあります。

委託料がかかる

自動販売機の管理会社に対して委託料がかかります。

委託料はフルオペレーションでは高く、セミオペレーションのほうが安価です。

委託料が安ければ、その分自分の仕事が増えます。

商品の補充や売り上げの管理を自分でしなければなりません。

この委託料や電気代を控除した残りがオーナーの収入となります。

 

まとめ

わずかなスペースでも始められる自動販売機の設置は狭小地の代表的な投資方法です。

とはいえ、この投資は場所を選びます。

場所によっては電気代のほうがかかってしまい、早々に撤退、という事態もあります。

立地条件をはじめ、契約内容などを吟味して慎重に検討しましょう。

 

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