余っている土地の有効活用法について学ぶ
土地を持て余していてもその土地の活用方法がない。こんな悩みを持っている人もいます。
アパート経営や駐車場経営、太陽光発電から自動販売機まで、活用方法は多種多様です。
とはいえ、あらゆる土地に適用できる活用方法は残念ながらありません。
そのため今回は市街地と郊外、さらに規模に分けて有効活用法を考えてみました。
それぞれにとって最適な活用方法を探します。
もちろん、ここで紹介した用途と異なる場所や規模でも活用は可能です。
市街地でできる活用方法
人が多く住んでいる市街地では更地のまま活用する方法と、建物を建てて活用する方法に分けられます。
前者では駐車場経営、後者ではアパート・マンション経営や店舗として活用することが代表的です。
また、中間的な活用方法としてトランクルーム経営も含まれます。
このほか、自分で事業を行わずに土地だけ貸すのもひとつの手段です。
市街地でできる、余っている土地の活用方法についてみていきましょう。
面積200㎡以上
敷地面積が200㎡以上あれば選択の幅は大きく広がります。
アパートや賃貸マンション、場所によっては店舗や事務所だって可能です。
これらの用途のメリットとしては、大きな収益が期待できることで、長い期間にわたって収益が持続することです。
反対にデメリットとしては、大きな初期投資が必要なことが挙げられます。
初期投資をあまりかけたくないのであれば駐車場として活用もできます。
200㎡以上あれば配置次第で多くの自動車を駐車可能です。
駅前などで回転率が見込めればコインパーキングとしたほうが収益性は高まるでしょう。
フランチャイズ展開しているような管理会社に委託すればオーナーの手間はかかりません。
その反面で道路へのアプローチがよくない土地だと広さがあっても駐車場が成立しない場合もあります。
面積50㎡以上200㎡未満
200㎡を切ると共同住宅は建てづらくなります。
戸建住宅を賃貸するスタイルや駐車場経営が視野に入ってきます。
戸建賃貸はアパートのメリットデメリットに加え、少々駅から遠くても需要があることがメリットです。
駐車場経営は初期投資が少なく、ほとんど手間がかかりません。
駐車場なら少々土地の形がいびつでも場所によっては需要があります。
駐車場はコインパーキングや月極方式が代表的ですが、収益が安定しにくいこと、需要がない場所では経営が成立しないことがデメリットです。
面積50㎡未満や変形地
東京などでは50㎡未満の土地でも住宅が建っているのをみかけますが、やはり活用するには狭い面積です。
こうした狭小地や変形地は活用方法が限られ、駐車場、自動販売機の設置、看板の設置などが一般的です。
駐車場は自動車1台が駐車できれば成り立ちます。
自動販売機や看板の設置でも収益は期待できるものの、これらの用途は人通りがある場所でないと成立しません。
郊外でできる活用方法
市街地とは異なり、人口が多くないため郊外での活用方法はバリエーションが限られます。
郊外では土地を持て余しているケースも多くみられるのも活用方法が少ないのが原因のひとつです。
その代わり、市街地ではできないような活用方法もできます。
代表例としては太陽光発電です。
ここでは郊外での土地活用法の方法をみていきましょう。
面積200㎡以上
郊外では太陽光発電パネルを設置して売電をしている土地もよく見かけます。
一度設置してしまえば安定した収入を得ることが可能ですが、電気の買取価格は政策的な側面のある価格で下落を続けています。
買取価格が高いころは手軽に参入できましたが、これから太陽光発電を始めるにはきちんとした収支計算が必要です。
このほか、農地であれば農園として貸し出す、田畑として貸し出すなどの方法が考えられます。
資材置き場としての利用も候補です。
こうした用途はどうしても収益性が低くなりますが、まったく利用しないよりもいくらかの収益が手に入ります。
面積200㎡未満や変形地
200㎡を切ると郊外ではだんだんと利用用途が限られてきます。
市街地に近い場所や視認性のよい場所では市街地で紹介したような、駐車場、自動販売機の設置、看板の設置などが可能です。
自動販売機や看板は視認性が重要で、外で幹線道路沿いや道路から見える場所であれば意外な収益を上げる可能性もあります。
反対に面している道路が狭い、そもそも道路に面していないといった不利な条件の土地ではそもそもの活用ができないこともあります。
市街地よりも活用方法が限られてしまうのが郊外のつらいところです。
まとめ
土地の有効活用はオーナーならば誰もが考えることだと思います。
ところが立地条件や収益性によって断念せざるを得ない場合もあります。
今回は市街地と郊外、そして土地の規模ごとに活用用途をご紹介しました。
オーソドックスな用途が中心でしたが、最近ではコインランドリー、トランクルームといった変わり種も出現しています。
土地との相性、収益性などを吟味して有効活用策を考えましょう。
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