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土地活用を進めるために農協はどのように利用すべきか

公開日:2023/11/17

農協は農業関連の仕事をしている方にとって、とても身近な会社です。

農作物の卸や管理をする組織のほか、金融機関(JA)なども備わっています。

土地活用をするにあたっては、農協を上手に活用することもポイントです。

今回は、農協と土地活用の関係について解説します。

 

農協(JA)と土地活用の関係

農協は金融機関のひとつです。
名前からして農業関連の方が利用する専門組織に見えますが、一般の方も広く利用することができます。

ほかの数多くの金融機関のように、不動産投資ローン(アパートローン)を貸す業務も行っています。

 

いわゆる農協とJAは別組織です。農業の方を包括的にサポートし、それぞれの地域において農作物の出荷をサポートする組織が農協です。

JAはそのなかの金融機関であり、今回のメインテーマでもある「土地活用の相談」も可能です。

JAは農協よりも、身近な銀行に近い存在と考えるとわかりやすいです。

(便宜上こちらのコラムでは、通称である「農協」という言葉を使って説明を続けます。)

 

もし縁あって農協で土地活用の原資を借りる方向の方は、あまり意識せず金融機関のひとつとして交渉を進めるようにしましょう。

農協で土地活用を進める際、注目したいのが施工代行方式です。

農協の提案する施工代行方式とは

施工代行方式とは、施工会社と土地所有者が直接請負契約を結ぶ土地活用の仕組みに対し、施工会社と土地所有者のあいだに農協が入ります。

以下の図のような形です。

一般の請負契約 土地所有者  ⇔(請負契約) 施工会社
施工代行方式 土地所有者 ⇔(委任契約) 農協 ⇔ (請負契約) 施工会社 

土地活用は知識も経験も有する施工会社と、あまり知識の無い土地所有者が諸々の話し合いを経て請負契約を締結します。

土地所有者にも専門的知識や交渉力が必要ですが、なかなか知識を得る機会はないでしょう。

ともすれば所有者にとって不利な条件や、希望とは異なる内容で請負契約を結ぶリスクも否定できません。

 

そこで農協が提案するのは、施工会社と土地所有者のあいだに農協が入る形です。

プロスポーツ選手の「代理人制度」をイメージするとわかりやすいでしょう。

農協は土地所有者とのあいだと委任契約を結び、土地所有者のメリットのために動きます。

一方で施工会社とは農協自体が請負契約を締結します。

 

ここで興味深いのは、この請負契約です。

スポーツの代理人制度だと、スポーツ球団と契約を結ぶのはあくまで選手です。

農協のような代理人は、球団と契約を結ぶことはありません。

つまり、代理人のようなコンサルティング業務よりも、更に深い責任とリスクを農協は結ぶ仕組みであることが読み取れます。

その分土地所有者の信頼を得られるメリットがの峡側にもあります。

施工代行方式の5つの安心ポイント

施工代行方式には、以下の5つの安心ポイントがあります。

① 建築相談

農協が土地所有者の希望を聞き、農協と提携している施工業者のなかから方向性のあった業者を紹介します。

② 図面見積審査

打ち合わせ終了後、施工業者が作成した図面・見積書が適正なものかを農協の掲げる「JA設計基準」を素に審査します。

③ 進捗状況に応じた支払

支払いは工事の進捗状況に応じた出来高払いとなるため、過払の心配がありません。

④ 工事検査

工事期間中、施工業者の社内検査とは悦に農協の検査員が独自の検査を実施します。

⑤ 工事履行保証

土地所有者と農協のあいだで工事履行保証を締結します。

万が一施工業者が履行不能になっても、工事費用を保証します。

 

土地担保のノウハウ活用?農協のアパートローンはおすすめ

当然リスクの高い施工代行方式は、代理店以上の手数料を取る仕組みになっていることは想像できます。

表面に利用コストの無い場合は、どれくらいの手数料がかかるのか確認するようにしましょう。

ただ、何も無い状態ではなく、ある程度具体化した計画や属性があって手数料の金額も決まってくると思いますので、事前情報の獲得が難しい部分ではあります。

 

次は金利の視点です。

借入希望者の属性にもよりますが、農協のアパートローンはおすすめです。

特に不動産担保を所有している場合、農協から提示されるローンは金利が安くなる傾向があります。

不動産担保が必ずしも農業系の土地である必要はありません。

 

このように農協は農業関係者以外の土地活用についても、十分に選択肢となる金融機関です。

純粋な貸付銀行とも異なる、施工代行の仕組みも提唱していますので、土地活用にあたっては是非アプローチしてみましょう。

なお金融機関へのローン相談は正面突破よりも、家族親戚や友人などから紹介を受け、アプローチした方が効果的です。可能な限り最初の縁談は同席してもらいましょう。

そのことによって、自己案件も相場より優位な流れに持っていける可能性が高まります。

 

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